セカンドフラッシュ入荷と香りの秘密の話

お待ちかねの夏摘みが入荷しました。
今年はリッシーハット茶園です。
豊かなマスカテルフレーバーと若葉の爽やかさが落ち着いてミントの様な甘い余韻が口の中に広がり最高の幸福感を味わえます。
と、真面目に入荷のお知らせを終えたところでちょっと個人的な興味のお話。
ダージリンの説明をするときに、
マスカテルフレーバーってよく聞きますが、それって実際なんなんだろうってずっと思ってました。
言葉にするのはとても難しいけれど、このなんともいえない芳醇な香気がそうかな。なんて漠然と思っていましたが・・・
この香気をもたらしているのは、なんと虫害だったんですよ。知らなかった!
チャノミドリヒメヨコバイというカメムシ目の昆虫が
葉裏から吸汁した時に起こる防御反応であの甘く芳醇な香気が生まれるんだとか。
防御反応ということは、おそらくタンニンの分泌が活性化されるということなんじゃないかと思うんですがそれが製茶される過程であの豊かな香気になるんですね〜。
ダージリンだけでなく、東方美人の蜜香も同じ虫害がもたらす恩恵なんですって。
農薬散布してたら出会えないし
強健なチャノキじゃないと虫害で木がだめになってしまうわけですね。
チャノキもバラもちょっとの病虫害をものともしない強健さ、愛おしい!
こんなバックグラウンドを知ると
なんだかより一層
このお茶が愛おしく感じられたのでした。